会社が嫌いなわけではない。
人間関係も悪くない。
評価もされている。
仕事も、全部が嫌なわけではない。
それなのに転職したいと思うと、「これは甘えなのかな」と感じることがあります。
私自身も、新卒4年目で転職を考えたとき、まさにその状態でした。
会社に大きな不満があったわけではありません。
むしろ、上司には評価してもらえていたし、入社したからこそ出会えた同期もいました。
それでも、年収の上限や勤務地、将来の選択肢を考えたときに、このままでいいのかという不安が消えませんでした。
ここでは、会社が嫌いではないのに転職したいと感じる理由と、20代で迷ったときに整理したいことを書きます。
会社が嫌いじゃないのに転職したいのは甘えではない
結論から言うと、会社が嫌いじゃないのに転職を考えることは甘えではありません。
転職理由は、会社への不満だけで決まるものではないからです。
たとえば、こんな理由もあります。
- 年収の上限が見えている
- 勤務地を自分で選びにくい
- このまま専門性がつくのか不安
- 30代になったときに転職できる自信がない
- 将来の暮らしと今の働き方が合わなくなってきた
会社が嫌いではなくても、この先の自分が見えないなら、一度外を見る理由になります。
私の場合も、会社に不満が爆発したわけではありませんでした。
ただ、会社の売上や利益が下がってきていて、ボーナスカットもあり、年収の上限が見えてきていました。
評価されているのに、将来の収入や選択肢が広がっている感覚がない。
そこに引っかかっていました。
評価されている会社を辞めたいと感じる理由
評価されている会社を辞めたいと思うと、罪悪感が出やすいです。
「期待してもらっているのに」
「上司によくしてもらったのに」
「人間関係に恵まれているのに」
そう思うほど、転職したい気持ちを口にしづらくなります。
でも、評価されていることと、そこでずっと働きたいことは別です。
今の会社で評価されていても、次のような不安があるなら立ち止まって考える価値があります。
- 仕事の幅は広がっているが、強みが言語化できない
- 昇給や昇格の先が見えている
- 会社の業績に将来不安がある
- 勤務地や働き方を自分で選びにくい
- 今の環境にいるほど、外に出るのが怖くなっている
私は異動が多く、いろいろな仕事を経験していました。
でもその分、「広く浅い経験しかないのでは」と感じていました。
いろいろやってきたのに、自分は何ができる人なのか自信を持って言えない。
この感覚が、転職を考える大きなきっかけになりました。
20代で迷うなら「嫌かどうか」より「選択肢が増えているか」を見る
20代で転職を考えるとき、今の会社が嫌かどうかだけで判断すると迷いやすいです。
嫌ではない。
でも、このままでは不安。
この状態はかなり多いと思います。
見るべきなのは、今の会社にいることで自分の選択肢が増えているかどうかです。
具体的には、次のように考えると整理しやすいです。
- 1年後、今よりできることが増えていそうか
- 3年後、外でも通用する経験が増えていそうか
- 年収は上がる見込みがあるか
- 勤務地や働き方の自由度はあるか
- 自分の将来の暮らしと合っているか
私が一番怖かったのは、20代後半や30代になったときに、能力がついておらず、そもそも転職という手段がなくなることでした。
今の会社に残ること自体が怖かったというより、残った先で選択肢が狭くなることが怖かったです。
会社が嫌いじゃない転職で整理したい5つのこと
会社が嫌いではない場合、感情だけでは判断しにくいです。
私は、次の5つを整理すると考えやすくなりました。
1. 何が嫌なのかではなく、何を変えたいのか
会社が嫌いではない場合、「何が嫌なの?」と聞かれても答えにくいです。
だから、嫌なことを探すより、変えたいことを整理した方がいいです。
年収を変えたいのか。
勤務地を変えたいのか。
職種を変えたいのか。
将来の選択肢を増やしたいのか。
転職理由は、不満ではなく希望から考えてもいいと思います。
2. 年収の上限が見えていないか
20代のうちは、年収の上がり方も大事です。
今の会社で頑張った先にどのくらい上がるのか。
業界全体として年収水準はどうなのか。
同じ経験で、別の会社ならどれくらい評価されるのか。
私は転職前に、同じ業界の年収や、年収の高い会社ランキングを調べていました。
いきなり応募するためではなく、今いる場所を外から見るためです。
3. 勤務地や暮らしに違和感がないか
仕事だけでなく、暮らしも大事です。
私の場合、地方企業で本州への異動が難しかったことも大きな理由でした。
会社が嫌いではなくても、このまま勤務地に合わせて暮らす場所も、会う人も、将来の選択肢も決まっていく感じがしんどかったです。
働く場所は、人生の場所でもあります。
4. 今の経験を外で説明できるか
転職を考えるなら、自分の経験を言葉にできるかも大事です。
私も最初は、企画や販促、営業企画などいろいろやってきたのに、自分の強みがわかりませんでした。
でも、見方を変えると、
- 顧客理解
- 施策設計
- 販促経験
- 売上改善
- 現場理解
として伝えられることもあります。
やってきたことは、言い方次第で評価が変わります。
5. 誰に言いにくいのか
転職で迷うとき、意外と大きいのが「誰に言いにくいか」です。
私の場合は、ずっと評価してくれていた上司と、入社したからこそ出会えた同期でした。
嫌な会社なら割り切れたかもしれません。
でも、人に恵まれていたからこそ、辞める決断が重くなりました。
ただ、感謝していることと、自分の人生を選ぶことは両立していいと思います。
すぐに応募しなくても、外を見るだけでいい
転職を考えたからといって、すぐに応募する必要はありません。
まずは外を見るだけでも十分です。
私が最初にやっていたのも、応募ではなく検索でした。
- 同じ業界の年収
- 会社の口コミ
- 年収の高い会社ランキング
- 転職先としておすすめの企業
- 職務経歴書の書き方
こういう情報を見るだけでも、自分が今どこにいるのかが少し見えてきます。
自分の経験がどんな職種で評価されるのか。
今の会社の年収は高いのか低いのか。
外にどんな選択肢があるのか。
知るだけで、焦り方が変わります。
まとめ
会社が嫌いじゃないのに転職したいと思うのは、甘えではありません。
- 評価されていることと、ずっと働きたいことは別
- 人に恵まれていても、将来の不安は消えないことがある
- 20代のうちは、今の環境で選択肢が増えているかを見る
- すぐに応募しなくても、外を見るだけで判断材料は増える
- 感謝と転職は、両立していい
私自身、会社が嫌いだったわけではありません。
それでも、年収や勤務地、将来の選択肢を考えたときに、外を見る必要があると感じました。
転職は、今の会社を否定することではないと思います。
自分の人生を少し先まで考えるために、外の選択肢を知ること。
まずはそこからでいいと思います。


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